「湖の恵」誕生の物語

オーガニック肥料「湖の恵」と植物活力液「プランツプラス」

琵琶湖の水草、伊吹山系の間伐材、近江米の米糠と酒粕

そして、近江北部の里山を由来とした天然の土壌菌

これらの材料から作られた100%植物性の堆肥と活力液

まさに「琵琶湖の恵み」であり「滋賀県の恵み」の結晶だ

今日はそんな「湖の恵」の物語を聞いて欲しい

「湖の恵」が生まれた背景には何があるのか?

「湖の恵」はどんな人々の想いで生まれたのか?

「湖の恵」が目指すところにどんな未来があるのか?

我ら「THE COMPOSTS」が、その誕生の物語を奏でよう

少し長くなるが、最後まで聞いて「湖の恵」に込められた思いを感じて欲しい

それでは、セッションを始めよう!

「母なる湖~マザーレイク~」

滋賀県民や関西圏の人々だけではなく、全国の人々から愛される琵琶湖
しかし、近年「増えすぎた水草」問題が深刻化しておってな…まずはそこから話そうか

水草は琵琶湖に住む多くの生き物にとって「生命のゆりかご」になっておった

おぬしら人間たちも、水草が育んだ湖魚を大切な食糧としておったし

かつては刈り取った水草を堆肥にして農業に大いに活用しておったのじゃ

じゃが、湖水の富栄養化や度重なる渇水の影響で、今、水草は異常に繁殖地域を広げておる

増えすぎた水草が枯れて腐敗すると、水質が悪化し、環境変化に敏感な在来種が死滅してしまう

そして、環境変化に強い外来種が勢力を伸ばす、そういう構図になってしまっておるのじゃ

県の対策により、年間6000t以上の水草が刈り取られて、揚陸され、堆肥化されておる

しかし、毎年膨大な量が水揚げされとるから、減容化して無償で配布するのが関の山じゃ

本来はもっと価値が高いはずじゃった琵琶湖の水草が、今では「厄介者」扱いされておる

「この現状を変えたい!」と立ち上がったのが、「湖の恵」だったのじゃ

さぁ、この「厄介者」扱いされた、琵琶湖の水草をどうすればいいものか?

結論は、水草を「良質の堆肥」に作り替えて、地上でたくさん「消費してもらう」こと

「水草の恵み」を「大地の恵み」にして「資源を循環」させることに挑戦するんだ

そこで何より強く意識したのは「本当に価値のあるオーガニック肥料」を作ること

そりゃ、大きなプラントを作って、大量に高速に分解して堆肥化すりゃ、安く提供できるよ

でもさ、結局「本当に良いもの」を作らないと、誰も買ってくれないわけじゃん?

それに、大型プラントなんて使うと大きなエネルギーを消費して、CO2も排出しちゃう

琵琶湖の環境保全に取り組むのに、CO2を排出してちゃ何の意味もないよね

やっぱり、関わる人、みんなを幸せにする「三方よし」ってのが大事なんだよ、うん

そこで、目を付けたのが良質な天然土壌菌で発酵熟成させる伝統的な「ぼかし堆肥」の手法

鮒ずし、日本酒、漬物、味噌、醤油…発酵文化が盛んな滋賀県民らしい発想だよね

どうせやるなら、製法にもこだわって「良いもの」を作る!そんな思いがあったんだって

そうやって研究と実験を重ね、エシカルで高品質な「湖の恵」が完成したってわけさ

オーガニック肥料=有機堆肥って聞くと「なんだか臭そう…」って思いますよね?

確かに、園芸店の肥料売り場って何とも言えない匂いが漂っていることが多くて…苦手です

ですから「湖の恵」では「落ち葉の下の土の良い香り」を目標に、原材料を選定したそうです

使用するのは琵琶湖の水草、伊吹山系の間伐材、近江米の米糠と酒粕で「植物性100%」

そこに混ぜるのは、近江北部の里山に住んでいる土壌菌を自社で培養した発酵促進材

独自の嫌気的発酵技術を使って、3カ月以上かけて丹念に熟成発酵させるんです

里山の良い土を作る土壌菌が頑張ってくれるおかげで、出来上がる堆肥も土の香りがします

それは、降り積もった落ち葉の下の、懐かしく、心地よい、子供頃に嗅いだ「土」の香り…

落ち葉をふわふわの土に作り替える、この天然土壌菌が「湖の恵」最大の特徴なんです

ちなみに熟成が不十分だと未分解の成分が残って、酪酸や乳酸の匂いが混ざってしまいます

そこで配合率と攪拌頻度を試行錯誤し、60℃以上の発酵温度を長期間維持させることに成功

数年間の試験施工を経て、当初の目標である「嫌なニオイがしない堆肥」が完成したんです

そして、これは「湖の恵」に、思いもよらぬ副次的な効果をもたらすのでした

厄介者扱いされた水草を、里山の土のような香りのする堆肥へと作り替えた土壌菌

そいつらは、酸素供給が必要な好気性菌じゃなく、土の中でも活動可能な偏性嫌気性菌だ

おっと、いきなり難しい話になっちまったかな?まぁ、我慢して聞いてくれ

堆肥ってのは、土をふかふかにする、土壌改良のために入れるもんだよな?

だが、その堆肥が、ガンガン攪拌された好気的な環境で作られた堆肥だったらどうだろう

好気性菌は酸素が乏しい土の中で働いてくれない、つまり、土壌改良効果が弱いってことだ

一方、「湖の恵」の土壌菌は、堆積された状態で嫌気的に働いてきた偏性嫌気性菌だ

ガチガチになった土に撒いてやることで、土の内部に浸透し、地中深くで働き出す

そう、古く凝り固まった土を、微生物叢が豊富でふっくらした土に蘇らせることができるんだ

もちろん「湖の恵」には、水草や間伐材、米糠、酒粕を分解して作られた肥料成分も豊富だ

窒素、リン酸、カリウムだけじゃないぜ?フルボ酸やフミン酸などの腐植酸もかなり多い

「湖の恵」って黒い色をしてるだろ?それは豊富に含まれている腐植酸の色なんだぜ

土壌と植物の「地力」を高める、肥料と堆肥のハイブリッド資材、それが「湖の恵」だ

あ~、確かに「湖の恵」はサラサラしてて使いやすかったし、嫌なニオイもしない

パッケージもお洒落だから、リビングやオフィス、ショップに置きっぱなしでも違和感ない

観葉植物の隣に置いて、使いたいときにサッと使えるってのは、とっても便利さ

でも、もっと手軽に、計量する必要もなく、施用する時期も選ばない、究極の便利さが欲しいよな

理想は手を汚さず、片手で、別の容器やスプーンとかも使わず、2秒で使えるくらいの手軽さ

そんな思いから生まれたのが、植物活力液「プランツプラス」なんだ

まぁ、便利さ云々の前に「もったいない」っていう貧乏性が発揮されたってのが真相らしいけどな

「湖の恵」の発酵途中に溢れ出す大量の抽出液、水草のエキスと土壌菌が含まれた大量の抽出液

“これを捨てるなんてもったいない!”ってところから「液体肥料を作ろうぜ」って話になったらしい

未発酵の成分を分解させる「二次発酵」の過程で肥料成分はほとんど消えちまったんだが…

フルボ酸やフミン酸などの有機酸や、コリンなどのビタミン様物質が豊富な活力液が誕生した

結果的には、季節や種類を問わず、弱った植物に活力を与えるオールマイティな商品が生まれたのさ

「もっと手軽に」と「もったいない」が融合した奇跡の資材、それが「プランツプラス」さ

どれだけ「効果が高い堆肥」を作ったとしても、それを使ってもらわなきゃ意味がないよね

例えば、ベタベタしてて、嫌なニオイがする肥料なんて、効果があっても使いたくない

使う人の立場になって商品が作られているか?っていう視点は常に追求していかなきゃ

だから、ハゴロモモンさんが言ってた「嫌なニオイがない」ってことは凄く大切なこと

家の中にしたって、ベランダにしたって、花壇にしたって、ニオイが無い方が絶対イイ!

ニオイが無いから、嫌なコバエとかが寄ってくることが少なくなるのは嬉しいよね

それから、きれいに粒度が揃っているってのも、使いやすさって意味ではポイントが高いね

それに、インドア用の湖の恵は、粒度の調整に加えて「加熱処理」までしてるんだって!

堆肥に混入しちゃうかもしれない雑草の種や昆虫の卵を除去してるから安心して使えるね

あと、地味に嬉しいのがネジレモンさんも言ってた「パッケージのデザイン性」だよ

肥料の袋って「THE・肥料」って感じが多いでしょ?あれはお部屋に置きたくないよね

植物の隣に常に出しっぱなしにして、使いたいときにサッと使えるって意外と大事だよ

色んなライフスタイルの人にも使ってもらいたいって思いが込められてるんだね

もう一度「湖の恵」のモノづくりについての話をさせてもらおうかな

湖の恵は、発酵が終わった後の堆肥を製品にする作業を全て手作業で行っているんだ

なぜ、そんな手間がかかるような作業をしているのか?そこにも理由がある

それには琵琶湖に投棄されているプラスチックごみの問題が一番大きい

原料となる琵琶湖の水草には、多くのプラスチックごみが絡みついている

レジ袋、弁当箱、包装袋、ペットボトル、釣り糸、ルアー、農業用肥料袋、不織布マスク…

その量は10tダンプ1台あたり50L程度になる

ん?少ないじゃないかって?いやいや、これが非常に大変なことでね

先に挙げた、プラスチックごみは比重がほぼ堆肥と同じで、機械での分別ができないんだ

だから、篩で粒度調整しながら、目視でプラスチックごみを取り除いている

大きなものはすぐ見つかるが、小さなものは拾い集めるのに時間と手間がかかる

集まるゴミを分別処分するたびに、琵琶湖のプラスチック汚染を認識するそうだ

水草を使って堆肥を作りながら、琵琶湖のゴミも掃除する、それが「湖の恵」なんだ

もう一つ、皆さんにお話しておかなきゃいけない大切なことがあるわ

「湖の恵ファミリー」の全ての商品は、ある人たちの手作業で袋詰めされているの

それは、長浜市にある「就労継続支援B型事業所の利用者の皆さん」よ

彼ら、彼女らは様々な理由で通常の就労が難しいか、今は就労しないことを選んでいる人たち

でも、働いて自立したいという強い意志があるから、事業所に通い、自分を磨いているの

そんな彼ら、彼女らに「湖の恵」は就労する訓練の機会を提供しているのよ

シールを貼るのが得意な人、力仕事が得意な人、正確な計量が得意な人、色んな人がいるわ

そんな人たちに、週1回、2時間程度、実際に工場に来てもらって、一緒に仕事をしてるのよ

様々な個性との触れ合いは、利用者と企業の皆さん、双方の刺激になっているみたいね

事業所や作業所の閉じられた空間だけでなく、実際の企業に出向いて仕事をする経験

自分たちが作った商品が、全国の園芸店さんやお客様の元へ実際に届けられている実感

そうやって、自分たちと社会との繋がりを感じてもらう一助になっていると思うわ

皆がお互いの個性を認め合う優しい社会を作ること、それも「湖の恵」の役割なのよ

「琵琶湖の水草を堆肥にしている」と言うと「良いリサイクル活動ですね!」という者がおる

そうやって評価していただくのは有難いことであるが、甚だ遺憾である!

「湖の恵」は、廃棄物としての水草をリサイクルしているのではない!ということだ

リサイクルとは、言うなれば、使わなくなったゴミを、価値あるものに作り替える事である

それはとても価値ある活動であり、持続可能な社会を形成していくうえで不可欠の考え方である

しかし、ここで皆さんに問おう!「琵琶湖の水草は【ゴミ】なのか!?」

「湖の恵」は、浚渫工事で揚陸された水草を、価値ある水産資源と見なして「購入」しておる

琵琶湖の水草を廃棄物ではなく資源として扱い、そこから事業を起こして収益を得る

このビジネスモデルを成功させることで、琵琶湖の水草=資源というイメージを作り出したいのだ

なぜ、このようなことをしているのか?偽善ではないのか?そう思われるだろう

「湖の恵」が購入している水草など年間200t程度に過ぎん…全体の排出量から見れば非常に僅かだ

だが「湖の恵」の知名度が上がれば、多くの企業が水草を資源として活用する時が来るだろう

多くの企業が水草を資源として扱うことによる「経済の循環」を生み出す事も重要なのである

さぁ、長かった「湖の恵」のストーリーもそろそろフィナーレの時間

THE COMPOSTSのメンバーが、それぞれ、自分の想いを語ってくれたようだ

もう、十分語り尽くしただろうから、最後に私から一言だけ付け加えておこう

「購入して使う。それだけで琵琶湖が美しくなる」

「湖の恵」はその代金の一部を毎年、琵琶湖の環境保全のために寄付している

水草を資源として購入し、水草の資源循環を促進し、売上の一部を寄付している

それだけのことを「湖の恵」は、やっている

難しいことは考えなくていい。ただ、購入して使えば、琵琶湖は美しくなるのだ

活きた土壌菌の力で、土がふかふかに蘇り、植物がいきいきと輝く

とってもエシカルで、地球と植物と人間に優しいオーガニック肥料


さぁ、水草の恵みを、大地の恵みに奏でようぜ!

「湖の恵」で快適なグリーンライフを!